【大丈夫!】1年目看護師が仕事を辞めたくなってしまったら…

看護師のはなし

新人看護師が直面する不安やストレス、キャリアの悩みに対して、具体的な対処法と前向きな選択肢を提案。実体験に基づいた解決策と、看護師としての現場での成長、またはキャリアチェンジか…あなたの悩みに寄り添い、解決を目指します。

はじめに…

このブログに行き着いたということは、きっと日々の業務や勉強や慣れない環境に心も体も疲弊してしまっているのではないでしょうか。

そんなあなたに伝えたいことは、あなたは一人ではないということ。

―看護職員の労働・健康実態に思う②医療労働組合連合2022実態調査―

日本医療労働組合連合の2022年の調査によると、看護師の24%が「常に看護師を辞めたい」、「常にではないが辞めたい」と答えた人が55.2%でした。どちらも合わせると、なんと79%を超える看護師たちが、「辞めたい」というデータがあります。それだけ多くの人が辞めたくなるような過酷な現状があるというのが事実ですね。ミスへの不安、職場での人間関係、睡眠障害など多くのストレスがかかる看護師という職に就いた1年目は、辛いのが当たり前なので安心してくださいね。

現場での成長を目指す

看護師一年目で直面しやすい悩みの中で代表的なものを5つ挙げてみました。それぞれの解決方法を探っていきたいと思います。

医療ミスへの不安

医療ミスを完全になくすことは難しいですが、予防は可能です。ダブルチェックの習慣化、確認手順の徹底、分からないことは必ず質問することが大切です。わからないことをわからないままにすることが一番危険です。些細なことでもメモを取り、振り返りの時間を設けましょう。また、インシデントレポートを前向きに活用し、他のスタッフと情報共有することで、チーム全体の安全意識を高められます。不安を感じることは当然ですが、それを安全への意識として活かしていきましょう。

先輩看護師との人間関係

この悩みは多くの看護師に存在すると言えます。これは、コミュニケーションが鍵となります。まずは、自分から積極的に挨拶や報告をし、質問や相談をためらわないようにしましょう。怖いと思っていた先輩が、実は人見知りで、打ち解けたらとても良い先輩だったなんて話もよくあります。また、先輩の経験から学ぶ姿勢を示し、指導を受けた際は必ずメモを取り、次回に活かすことで信頼関係が築けます。また、業務以外の場面でも会話の機会を作り、互いを知ることで関係性が改善されます。先輩と共通の推しを見つけて仲良くなったという話を聞いたことがあります。もちろん、打ち解けることができない場合も多々あります。しかし、どうしても相性が合わないこともあるのが人間です。困ったときは看護師長や人事部に相談するのも一つの手でしょう。

夜勤によるストレス

今まで眠っていた時間に、神経を使い緊張する仕事を行う夜勤業務。始めから慣れる人なんていません。夜勤を生活の中に無理なく取り入れていくためには、夜勤前後の生活リズム管理が重要です。休日は十分な睡眠を取り、規則正しい食事を心がけましょう。夜勤中は適度な休憩を取り、軽い運動やストレッチで眠気を払います。また、夜勤帯の特有の不安や緊張感は誰もが経験するものです。先輩に相談したり、同期と情報交換したりすることで、精神的な負担を軽減できます。徐々に慣れていくことを信じて、焦らず取り組みましょう。

知識・技術不足の実感

学びの機会を自ら、積極的に作ることが大切です。空き時間にマニュアルを読んだり、先輩の技術を観察したりしましょう。また、院内研修やe-ラーニングを活用し、苦手分野を重点的に学習します。e-ラーニングでの勉強は思った以上に実践に活かせることもあります。同期との勉強会を開催するのも効果的です。毎日の業務日誌には学んだことや疑問点を記録し、定期的に振り返ることで、自身の成長を実感できます。焦らず、着実に積み重ねていきましょう。

理想と現実のギャップ

このギャップを感じることは、むしろ成長のチャンスです。自分の中での目標がある証拠です。現実を直視しつつ、理想を持ち続けることが大切です。できることから少しずつ改善を試み、小さな成功体験を積み重ねましょう。また、先輩看護師も同じような経験をしているはずです。彼らの経験談を聞くことで、自分の状況を客観的に見られるようになりますよ。理想を諦めるのではなく、現実的な目標設定で段階的に近づいていきましょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

転職を検討する

現場での成長を望むより、違う職場で看護師としての成長を望みたい方には、転職がおすすめです。なぜなら、看護師の転職先は無限大と言えるほど多く存在するからです。好きな環境で好きに働くことができるのが看護師だと私は思っています。詳しくは「看護師が合わないと思っても…看護師を辞めないほうがいい理由3選」のブログにも記載していますので、ご覧くださいね。

クリニックなど異なる環境へ

病棟で働いていて、働き方を変えたい方にはクリニックや訪問看護などもおすすめですよ。
病院の病棟とは異なり、クリニックでは比較的落ち着いた環境で働くことができます。また、クリニックや訪問看護などの中には、教育体制もしっかりしているところも多く存在しますので、募集要項を確認すると良いでしょう。外来診療のサポートが中心なので、夜勤がないため、規則正しい生活が可能です。また、訪問看護では1対1でじっくりと患者さんと向き合えることで、学べることも多くありますよ。急変対応の頻度も低く、時間的にもゆとりがあるため、看護の基本に立ち返ることができます。

働き方の見直し(夜勤の有無など)

夜に働くのが、どうしても身体に合わない人もいます。そんな人には、夜勤専従や日勤のみなど、多様な勤務形態を選択できる施設への転職もおすすめです。例えば、療養型病院やデイサービスなどでは、夜勤がない働き方が可能です。また、パートタイムや時短勤務を選択し、自分のペースで看護師としてのキャリアを積み直すことも検討できます。看護師は現在、超売り手市場です。看護師1年目であっても、少しの時間であっても、働くことのできる看護師の存在は貴重です。自分を大切にして、心身のバランスを整えながら、看護師として働くこともできますよ。

新しい専門分野への挑戦

特定の分野に特化した看護は、新たなやりがいを見つけるチャンスとなります。例えば、透析看護や健診センター、産業看護など、専門性を活かした仕事があります。経験を活かしつつ、より自分に合った分野で活躍できる可能性があります。資格取得支援制度のある施設も多く、キャリアアップも期待できます。また、美容看護師など、全く違う看護分野へ挑戦することも可能です。ここ最近の大手美容クリニックでは、新卒看護師の募集をかけているのをよく見かけます。(もし美容看護師に興味を持ち、面接に挑みたい方は「元美容看護師解説!㊙面接対策」を必読ください)今まで興味のあった分野へ進む、良いタイミングかもしれません。

キャリアチェンジの可能性

「どうしても看護師以外の職で働きたい。」「看護師という立場ではない仕事したい」と考えている方には、キャリアチェンジもおすすめです。看護師免許を持ち、看護師として数ヶ月でも働いたあなたは、医療の分野でとても価値の高い存在です。このような別の職種で輝くのはいかがでしょうか

医療事務

看護師としての医学知識や患者対応スキルを活かせる職種です。診療報酬請求業務や受付業務が中心で、患者さんの命に直接関わるプレッシャーが軽減されます。また、規則正しい勤務時間で働けるため、ワークライフバランスが取りやすくなります。医療現場を支える重要な立場として、チーム医療に貢献できます。資格取得支援制度がある企業も多いです。

健康保険組合

加入者の健康管理や保健指導が主な業務となります。看護師としての知識を活かしながら、より予防的な視点で人々の健康をサポートできます。産業保健師として企業の健康経営に貢献することも可能です。急変対応などの緊張感が少なく、計画的に業務を進められます。公務員に準じた待遇で、福利厚生も充実。ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。​​​​​​​​​​​​​​​​

医療機器メーカー

営業職や製品開発など、様々な職種で看護経験が重宝されます。現場で使用していた医療機器の知識を活かし、病院スタッフの目線で製品提案ができます。また、看護現場の課題解決に向けた製品開発にも携われる可能性があります。土日祝日が休みの企業が多く、夜勤もありません研修制度が充実している企業が多いのも特徴です。実際に、多くの看護師が医療機器メーカーに転職しています。お給与も比較的高額なのも、ポイントが高いですよ。

まとめ

この記事では1年目の看護師が直面する不安や悩みについて
1.現場での成長を目指す
2.転職を検討する
3.キャリアチェンジの可能性
の3つに分けて、具体的な解決策を提案しました。

1年目の看護師のあなたが不安を感じるのは自然なことです。それは責任感の表れでもあります。ただし、その不安が日常生活に支障をきたすほどであれば、早めに上司や専門家に相談することをおすすめします。看護師としてのキャリアを続けるにせよ、別の道を選ぶにせよ、この経験は必ず活きてきます。大丈夫です、安心してくださいね。

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