この記事では、現在看護師の方や看護師を目指している方の「看護師には定年はあるのかな?何歳まで働くことができるのかな?」という不安や疑問を3つの理由を交えて解決します。
結論:看護師の定年はありません!
看護師の定年は60歳や65歳が一般的ですが、体力とやる気があれば、何歳になっていても働くことができます。看護師が何歳になっても働くことができる理由を、この記事では3つご紹介します。
理由その1.高年齢者雇用安定法
高年齢者雇用安定法の改正により、企業は70歳までの就業機会の確保が努力義務になりました。 今までは65歳までの雇用確保は義務でしたが、それが令和3年4月から70歳までの就業を確保しようと政府が発表しました。この動きは看護師の職業としてとても相性が良いと言えますよ。なぜなら、看護師は経験を重ねるほどに価値が高まる職業だからです。
経験から生まれた患者さんへの対応技術や的確な判断力、後輩指導能力などは、どの看護分野においても重宝されますよ。
実際、採血などの看護技術や患者さんへの説明においては、新人の看護師に比べ、ベテランと言われる経験豊富な看護師の方が安心感を与えることができるというメリットもあります。
理由その2.深刻な看護師不足
深刻な看護師不足により、経験豊富な高齢看護師の需要が年々高まっています。厚生労働省の推計によると、2025年には約12万人の看護師が不足すると予想されています。実際に看護師および准看護師の有効求人倍率は、他の職業に比べ高くなっていて、看護師は常に売り手市場です。
現実、厚生労働省の就業看護職員の年齢階級別構成割合の推移によると、60歳以上の看護師が働いている割合は2008年の全体の4.9%に比べて、2020年では11.8%と倍以上に増えています。
今後もさらに看護師は足りなくなることが予想され、年齢を理由に看護師の仕事ができなくなる…という状況は考えにくいでしょう。
理由その3.多様な勤務形態
多様な勤務形態が整備され、高齢看護師にとっても働きやすい環境が整ってきています。
- 外来での患者指導
- クリニックでのパート勤務
- 訪問看護師として在宅医療
- 新人看護師の教育係としての需要など…
などは、高齢看護師が多く活躍している現場と言えます。また、夜勤免除や短時間勤務など、体力面での配慮についても一般的です。長年の経験を活かしながら、身体の無理のない範囲で働き続けられる環境が整っていますよ。
個々の希望とライフスタイルに合った働き方を選択することが大切です。
まとめ
この記事では、現在看護師の方や看護師を目指している方の「看護師には定年はあるのかな?何歳まで働くことができるのかな?」という不安や疑問を3つの理由で解決しました。
看護師は定年後も、本人の希望と健康状態に応じて、さまざまな形で専門知識と経験を活かして働き続けることができるのです。医療現場のニーズと高齢者の活躍推進によって、70歳以降も看護師として働き続ける機会が増えますよ。
「いつまで働けるの?」ではなく、「どんな素敵な看護師になれるかな?」とワクワクして看護師ライフを楽しんでいってくださいね。看護師としての経験があなたの専門性を高め、年齢を重ねるごとにより一層輝きを増すと言えるでしょう。
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